秋といえば③
29~30日はブロック研修でした。
今年の会場は同じ長野県の麻績村(おみむら)で、役場の担当者さんと一緒にお出掛け🚘
同じ長野だけど、やっぱり南アルプスと中央アルプスだと見た目も違っていて、麻績村は土地が平らだしインターも駅もコンビニもあって、ここは村じゃない町だ!と二人で勝手に言っておりました。笑
麻績とググったら面白そうなお店が出てきたので行ってみることに。
なんか色々とシュールで突っ込みたくなる雰囲気だったけど、ピザも餃子も皮がモチモチで美味しくて安くて、隠れた名店でした!また来よう。
会場に着くと同期に久しぶりに会えてちょっとウキウキしたけれど、はじめましての担当さんや地域の人たちもたくさん来ていて、事前や中間研修とはまた違う雰囲気でした。
自己紹介したり村長さんのお話しを聞いたりしてから、おやき作り体験。
初めてで特に生地を丸めるのが難しかったけど、できたてはホカホカで美味しかった♡ただ作るだけでなくて、包装してシール貼って詰めて~の売りに出す工程まで体験できて面白かった^^
夜は交流会して翌日はいつものグループワークしてあっという間におしまい(~_~)
せっかく片道〇時間かけて皆来てるのだから、もっと麻績のことを学んだり地域の人達と交流したかったなー
あそうそう、明日のずくだせテレビに今回お世話になった麻績村が特集されて、おやきと協力隊同期が出演するらしいので、SBCが映る方はぜひご覧ください♬
ブロックが終わって次は3月の総括研修か~なんて思いながら過去の写真を眺めていたら、ちょっと寂しくなってきました(´・ω・`)
そいえば、秋にあった色々を書いていなかったので、ここでまとめ✑
【クルミ】
9月のマイブームはクルミ拾いでした!
クルミと聞いて思い浮かべる茶色の実が緑色の果実の中にあるということ、泰阜に来て初めて知ったのです😲
おじいちゃんによれば、立春から210日(にひゃくとーか)経つとクルミを拾ってよい、つまり収穫時期になるそう。
村内にはいくつもクルミの木があって、9月から10月にかけて車で走ってると落ちてるクルミがパチンッ!と弾ける音がよく聞こえました。
そうやって割れたクルミを鳩が食べにくるから、路上によく歩いているのだけど、こちらの鳥って車が近づいてもなかなか逃げようとしないからひやひや💦
私たち人間がクルミのナッツを食べるまでには、なかなか手がかかるということも初めて知りました。
①木から落ちた緑色の実を拾ってきたら、しばらく放置。そうすると外側が腐ってくるので、乾いたら中の実を取り出す。
②茶色の実の周りに黒い繊維みたいな果肉がこびりついてるので、水でごしごし洗う。←これがエライ!こすり洗いしても汚れが全然とれなくて、あのザ・クルミの綺麗な茶色までならない。しかも実の頭が尖ってて、最初素手やってたせいで地味に手を負傷する。
③洗ったら天日で干す。十分乾かさないと後でカビてくるらしい。←9月は梅雨みたいな天気が続いてたから、全然乾かなかったー
④いよいよハンマーで割ってナッツを取り出す!と思いきや、実が硬くて全然割れないーーー私が拾った鬼ぐるみは特に硬いらしく、叩けど叩けどヒビも入らない。
なので、フライパンやオーブンで加熱して少し隙間が空いたところに包丁を入れてパカッと割る!
これでようやくナッツ登場°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
とても香り高くて、炒るともっと香ばしくなる!
けど、大変な割に一つの実からとれるのは少量なので余計美味しく思えます。
クルミ第一号はパウンドケーキに入れて、いつもお世話になっている高町の皆さんへプレゼント♪今回は少ししか作れなくて一軒一個になってしまったから、今度は一人一個を目指そ。
こんなに手がかかると思うと、五平餅も高級品に思えてくる( ''ω'' )
【きのこ】
夏が過ぎて秋に入ると、村の人は蜂とキノコ狩りの話題でいっぱいに!
南信州は虫を食べる文化があって、特に蜂の子は美味しいらしく、蜂の巣をとるのは争奪戦。巣のありかを見つけるために飛んでる蜂に紐をつけるとか発見した巣は横取りされないようにマークをつけておくとか・・今まで聞いたことのない世界でした(*_*)
本当にここの人たちは自然に根差して恵みをいただいて生きてるなー
人生初のキノコ狩りは2回も連れて行ってもらいました♪
泰阜では「キノコとれた?」というと、キノコ=松茸のことを指すよう。
松茸は松の木の近くにどこでも生えるものではなくて、“シロ”と呼ばれる場所に出てくるから、山の所有者とか山をよく知ってる人でないと簡単に見つけられないし、他の人にとられないようにシロの場所は内緒にしておくらしい。
それなのに、出会って1年も経たない自分を一緒に連れて行ってくれました(T_T)
滑りそうな山道もおじいちゃんはしっかりとした足取りで降りていく!さすが山の男!93歳でも現役。
今年は夏に雨が不足したり秋に雨が降りすぎたりで不作の年だったみたいだけど、ちゃんと発見!
松茸って箱に入ってるのしか見たことなくて、土から生えているのを初めてみた!
初めてで超巨大なやーつを発見!
戻ってきてすぐにホットプレートで焼いて食べる。なんて贅沢♡とっても香り高くて、おいしかったぁ!
香り松茸味しめじっていうけど、本当においしかったーーー
泰阜に来て色々美味しいもの食べさせてもらってるけど、ずっと美味しいを連呼していた。
また別の日にも山へ連れて行ってもらい、ズッコンボウとか松茸以外の色々なキノコ達も目で見て狩りを楽しみました🎶
なんだか、松茸の高級さ云々よりも探して見つけるのが楽しくてキノコ狩りしてるっていう人の気持ち、わかった気がする^^
高町の日帰り旅行では阿智村の昼神温泉に行って、温泉入って松茸のすき焼き、ご飯、天ぷら、土瓶蒸しなどなどフルコースを食べさせてもらい、もう人生分の松茸を食べ尽くした感じ♡
地区の皆さんが積み立てたお金で行かせてもらって本当に感謝でした(T_T)
【干し柿】
秋の果物といえば、なんといっても柿!
今年は柿の生り年らしく、たくさん実がなってるのを村中で見かけました。
10月の稲刈りが終わり11月に入ると、軒下に柿のカーテンをぶら下げている家がちらほら。
おじいちゃんもお手伝い。干すために枝をTの字に残して切っているところ。
あっちにも
こっちにも
猫もみてる!
まさに秋の風物詩ですなぁ。
そしてこの地域の柿はあの有名な市田柿になるそうで、今は少なくなったものの泰阜でも3軒のお宅で出荷をしています。
そのうちの一軒が我が高町のお宅で、柿を干すところを見学させてもらいました。
木から柿をとってきて皮を剥いて紐にぶら下げて、変色しないよう硫黄燻蒸して、
カビないように扇風機で乾かして、揉んで粉を出して、、、となかなか手間暇がかかる。
でもお日様に当てただけで渋かった柿が甘くなるなんて、昔の人はよく気が付いたなと感心するばかり。本当に砂糖とか使ってない自然の甘味で、一粒だけで幸せな気持ちになります♡
柿の種類も色々教えてくれて、
左の平たくて大きめのは次郎柿、右の先が尖っているのは蜂屋柿(黒くグルグルしてるほどゴマがあって甘いらしい)
これは筆柿とかトンボ柿とか、珍宝柿とか色々呼び方はあるみたい。
ちなみに左はザクロ。試行錯誤してジュースにしたらめちゃ美味しかった!
「柿が赤くなれば医者が青くなる」というくらいだから、きっと栄養満点なんだろうな。おばあちゃんによれば、剥いた柿の皮を戦争時分には漬物にしたりおやつで食べてたそうで、お餅に入れって柿皮餅も作っていたそう。
一時期は二日に一度くらい柿orみかんをもらうので食べるのが追い付かなくて飽きてきたので、お菓子を作ったりもしました♪
これはリンゴと一緒に作ったプリンみたいなやつ。
キノコや柿の他にも秋は梨、ブドウ、栗、サツマイモなどなど美味しいものがたくさん。食欲の秋が満喫できました^^
【ゆず】
泰阜の特産品の一つである柚子は11月に入るころからとり始め。
夏に小さくて緑色だったのに、いつの間にか黄色くて立派な実がたくさんなっておる!
ゆずとりに行くんです~って言うと、えッみたいな顔する人が多くてなんで?と思っていたのだけど、始めてすぐ理由が分かった。
バラが す ご い
バラ=方言でトゲのこと。
枝のあらゆる所に蔓延っていて何回刺さったことか。成長しすぎて枝と間違えるくらい長くて太いのもあった💦
挙句の果てには、木の下を歩いてたら枝を踏みバラが長靴を突き抜けて足裏に刺さるっていう(*_*)ひぇぇ
でも枝を切るたびに爽やかな香りがしてきて、高枝バサミで高いところの柚子を切るのも慣れると楽しくて、元々好きじゃなかったけど前より愛着を感じるように。
柚子もまた生り年のようで、もう3、4回はとるお手伝いをしました。
地域の方から頂いたレシピを参考にゆべし作りに挑戦♪
第一弾はもうすぐ完成する予定。おいしくなーれ
【おはぎ】
お彼岸が過ぎてしまったとある日におばあちゃん家に行ったら、おはぎ作りを教えてくれました。
山椒の棒でご飯(もち米7:うるち米3)をつぶして、塩を一振り。←これが味良くする秘訣☆丸めて外側にあんこやきなこをつけて完成~戦争時分にはもち米に里芋をすりつぶして混ぜてたそう。
一人より二人で作って食べると美味しいねって言ってくれて、こちらまで嬉しくなりました^^ ありがとうおばあちゃん🌼