お年とり
明けましておめでとうございます🎍☀
皆さんお正月はいかがお過ごしですか??
私は初めて東京を、親元を離れて新年を迎えました。
30日から地区のお宅に呼んでもらい、餅つきのお手伝い♪
もち米を蒸して
臼(初めての石臼!)と杵を使ってぺったんぺったん。
おじいちゃんおばあちゃんはさすが!阿吽の呼吸で10分もかからずあっという間にお餅に仕上げていました😲
私も一瞬だけつかせてもらったけど、手作りの杵だからかなり重くてすぐ交代してもらった💦ちなみに、お餅をつく人と返す人は同じ履物でないといけないそう。草履なら草履、長靴なら長靴で合わせたり・・
お餅は片栗粉を広げた台にのせて、小さい丸餅を作っていく~
触るとふわふわで気持ちよくてこの作業が一番楽しかったなぁ。
このミニ丸餅たちはしばらく置いて固まってきたら2枚重ね、鏡餅のような形にして神棚などにお供えしていました。
お供え用が出来上がったら残りのお餅は伸ばして板餅にしたり、
あんこと黄な粉ですぐ食べる!
つきたてはほんとーっに柔らかくて美味しかった♡♡
やっぱり買ったものや機械でついたものと全然違う!
こんにゃく作りもしていました
こっちにきて手作りこんにゃくを食べてから、買ったものか作ったものか食べて分かるようになったぞ☝
泰阜のお正月飾りは、門松よりも松飾りが主流のようです。
稲刈りが終わり11月に入ると、稲伏戸地区ではこのお正月飾りを作るためわら細工が始まります。
できたものは村内の独居老人に配るのですが、なんとその数120個!
毎週金・土曜日と祝日前の18時半~できる人が来て2時間作業をして、その後はもちろん飲み会🍻
藁を選る(すぐる)人、選別する人、重さを測る人、藁をなう人、幣束を作る人など、分担して部品を作り、最後に組み立てて一つの飾りが出来上がる!
私も「おやす」の編み方を教わったけれど、次の週には忘れてしまってまた教えてもらうの繰り返しで、なかなかマスターできず💦
藁はもちろん稲伏戸の田んぼからで、真っ赤な南天は隣の金野の方から。縛る水引は飯田の特産品。
売っている正月飾りのように針金やプラスチックは一切使わず、天然資源の燃えるもの100%!(1月のどんど焼きで焼くときも安心)
出来上がった飾りは私も訪問先のおじいちゃんおばあちゃんへ届け、とっても喜んでくれて嬉しかった~
こんな立派な正月飾り、町で買ったらいくらするんだろうと話してました。
稲伏戸の皆さんの心のこもった作品♡プライスレス✴
ちなみに我が家にも一つ頂いたので、玄関先に飾っております^^
さていよいよ31日。
泰阜では「お年とり」といって、大晦日に一年の無事を感謝し、数え年で1つ年を取ることを祝って、普段とは違う豪華なご馳走を食べる風習があるのです!
そして「年とり魚」として、食事のメインにお魚が出ます。
立派なブリを頂いてめちゃ美味しかった( ´ω`)♡家庭によってサケだったり鯉だったり色々違うみたい。こないだニュースで年とり魚のアンケートやってたから、長野独特の文化なのかな?
魚以外に、豆(今回は大豆の入ったご飯)、汁物(具が7種類入って、煮干しオンリーの出汁で飲みやすい♡)、お寿司やオードブルetcとお酒🍶
東京だと我が家では大晦日の昼に年越しそばで夜にすき焼きして、元旦の日におせち料理やお雑煮を食べていたから、大晦日の方が豪華なもの食べるって何だか不思議~面白いなぁ。
お腹いっぱい食べて、紅白見ながらうとうとして、11時半前に地区のお宮へ。
大晦日の深夜零時をまたがって神社にお参りをするから、ゆく年くる年で「2年参り」というそうです。
行ったらお宮番が火を焚いてくれていて、徐々に地区の皆さんが集まってきました。
お酒が振る舞われ、豚汁やミカンを食べて過ごしていたらいつの間にか12時に。
あちこちから花火が打ち上げる音が聞こえました🎇
お宅に泊めてもらって、元旦。
食事の準備を済ませてから、新しい水でお茶を沸かして飲んでから食事。
大晦日よりは質素と聞いていたけれど、全然そんなことはなく、
お雑煮(ハマグリのだしがきいてる♡ついたお餅入り)、黒豆と栗(マメ=健康 にくりくり♬)ミカン、数の子、貝ヒモ、紅白なます、伊達巻などのおせち料理に和菓子にお屠蘇、と豪華ラインナップ°˖✧
そして、午後は高町地区の新年会。
ここでも、各家庭の手作りお重が並んで持ち寄り100%のご馳走!すごい!
そして、いよいよ演奏会の本番✴
10月から練習や準備を重ねて、ついにこの時が・・!
緊張したしミスったけど、なんとか無事終わってよかった~
ほぼ毎週お宅に呼んでもらって夕食をご馳走してくれて、さらに年越しのことも気にかけて声かけてくれて、本当に感謝感謝(T_T)
お腹いっぱい胸いっぱいで、今までよりさらに高町の皆さんの温かさがしみる年末年始を過ごすことができました。
他の方も年末どうするの?と聞いてくれたり、“心配したけど31日に家の電気がついてなかったから大丈夫だと思ったんだ~”と言ってた方もいて、おかげで年越しをぼっちで迎えることなく楽しく過ごすことができました♪
高町の新年会には初めて会う若い子達もたくさん来ていて、いつもの何倍も賑やかで、やっぱりお盆とお正月だけは家族が集まる行事で、そんな大切な場に協力隊っていう縁だけで自分も一緒にいることがなんだか不思議で、本当にかけがえのない体験をさせてもらってるなと思いました。
思えば、何の血縁関係もコネもない単身の自分が緑のふるさと協力隊っていう肩書だけでこの村にやってきて住んでこれたことが奇跡で、地域の方の厚意がなければ今までもこれからも暮らしていくことはきっと不可能だろうなと。
残り3ヵ月はもっと感謝の気持ちをもって、それを何かの形で村の人達に返せたらいいなと思ってます。
色々と始めないといけないこともたくさんあって、これまで以上にあっという間に過ぎてしまうんだろうけど、健康第一で!信州の寒さに負けない(`・ω・´)
2017年もよろしくお願いします🌼