伝統をつなぐこと
週末はお祭り続きの土日でした☀
20日 温田・くれ木踊り
泰阜村は大きく北と南地区に分かれているのですが、南地区では幕府への年貢を米のかわりに材木(=くれ木)で奉納していて、その完納を祝い奉納する踊りだそうです。
なんと江戸時代初期から400年以上受け継がれてきた伝統行事で、国の無形文化財に制定されています。
昔は他の地区でも行われていたけれど、後継者不足で今はこの温田のみ。温田でも若者や子供が減っていて、存続が大変だという話を聞きました。
そんな大事な式典に村へきて4ヵ月ちょいの私も参加させてもらいました😲
しかもメインのメロディーを奏でる篠笛で💦
初めての横笛で、事前練習にも参加したけれど当然簡単に音が出るはずもなく・・それでも人数が一人でも多い方が賑やかいということで参列させて頂いたのでした。
今年からお揃いの浴衣が用意されていて、袖を通しただけで気が引きしまる!
当日は、気負い酒といってまずはじめに集会所でお酒を飲んでから、広場をスタートしてお稲荷様や本宮、鳥居、南宮神社などを練り歩きました。
踊りといっても盆踊りのような激しいものではなくて、歌とお囃子(笛・太鼓・鉦)でわりと静かに動いていくもの。
雨が降ってきたり、慣れない草履で歩き続けて想像以上に疲れたけれど、道の途中で地域のお母さんたちが飲み物や漬物、お菓子、スイカまで!を用意してくれていて、またもや地域の温かさを実感。(なんだかんだ色々食べれたのが楽しかった←
練習のときは音合わせの合間に皆さんおしゃべりしていて意外と堅苦しくないんだなと思ってたけれど、やっぱり本番お宮を前にして多くの人達に見守られるなか披露していると何となく伝統の重みを感じました。
少子高齢化が進むなかで伝統を継承するって本当にエラくて、多くの人の思いやエネルギーが必要で、おそらく地区の人だけだとあと10年20年守っていくことは難しいから、そうなると地区外の人の力も必要になるのかも。
上手く吹けないのにって恐縮していたけど、少しでも盛り上げの一助ができたかなぁ。
そして今日、梨久保のお宮を見学しました。
梨久保でもくれ木踊りが行われていたけど、やはり担い手不足で平成19年を最後に休止となりました。活気があるうちに終わらせようとの思いで最後は盛大にやったそう。
21日 高町・風祭り
私が住む高町での初めてのお祭り!
これから迎えるお米の収穫前、秋に風が吹いて稲穂が倒れることのないよう神様にお参りする行事です。
お宮(=神社のこと)の高い木に幣束(へいそく)を立てる。
紙垂はよく神社やお相撲さんのしめ縄についている雷の形をした白い紙のことで、雷は大地を落ち着かせてくれる良いモノの象徴だそう。
近くにはお蚕様をお参りするための蚕玉様(こだまさま)の石碑もありました。
そういえば昨日栃城へ行ったときにも蚕玉様の石碑があるって話を聞いたから、村内に何か所かあるのかな?
そして今日三耕地に行ったらそこでも風祭りをやったって話していた!
自然と共に生きていく地域ならではの行事ですな~