人生の先輩たち
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直前になりましたが、今夜18時半~の青空レストランに泰阜村が出ます!
ジビエ料理かな?良ければご覧ください~
さて、木曜日は村の施設で暮らしているおばあちゃんに会いに行きました。
以前は毎週サロンに来ていたのに、風邪を引いてから来なくなっていたので心配していたけれど、変わらずお元気で一安心。
ちょうどデイサービスから帰って来たところで、杖も車椅子も使わずヘルパーさんの手を借りながら自分の足で歩いていました。お話しもしっかりしてくれるし私の声を聴きとれて、お裁縫が好きで今も針を糸に通せるそう!95歳とは思えない!
初めておばあちゃんに会ったのはたしか4月の挨拶回りの時。
「貧しさは薬だ」という言葉がずっと忘れられず、この日もお話しをしてくれました。
「昔は貧しくて大変だったから、今は何だって耐えられる。」
おばあちゃんは7人兄弟、長女として生まれ、母からいい子になりなさいと言われ育ってきました。
家は貧しく「働いてばっか」だったため満足に学校へ通えず、ハガキが一枚届いても何が書いてあるか読めない。勉強しようにも教科書もない。そこで、木へんやさんずいの付く文字をどれくらい書けるかやり、そのうちに競走する友達もできたそう。
「苦労して覚えた字は忘れん。」
25歳の時に隣に住む1歳年上の旦那さんと結婚し、その18日後に旦那さんは戦地へ送られます。同じように集落の若い男衆は招集されて居なかったし、当時23軒あった(今はたった4軒の限界集落)が、満蒙開拓で渡航し戻ってこなかった家もありました。
おばあちゃんは「うちは旦那が帰ってこれたから幸せ。」と言い、「あの人も苦労したと思うよ。」ベッドから見える白黒の顔写真を見ながら呟きました。
嫁ぎ先のお祖母さんはおばあちゃんのことをよく呼びとめたけど、それでも大事にしていて、旦那さんはそれを黙って見ていたそう。
お祖母さんは92歳、旦那さんは95歳で亡くなり、「今は一緒にいるような気がする。」と言います。
戦争が始まると生活は益々苦しくなり、一番辛かったのは食べ物がないことでした。
集落に田んぼがないため、畑で麦や芋を作り、山の食べられるものは何でも食べました。味付けは塩のみ。それでも当時は美味しいと思ったそうです。
「あの貧乏な暮らしは今の子は分からない。今は作らなくても何でも買える。お金はかかるけどね。苦労しなくていい幸せな生活を送っていると思う。」
「今は世間がいい。昔は貧乏な人は馬鹿にされた。」
たくさん子供がいてどうやって育てたのか、母は立派だと話していました。
私の年齢を教えると、「あんたこれからだよ。」と。
「子や孫が生まれて、その子達を怒っちゃだめ。思い通りにいかない時もあるけど。気を長くして、小さいことでも褒めなさい。できんことだよ。」
お裁縫が好きなおばあちゃん。ベッドの脇には色とりどりのコースターが並んでいました。
「こんなちっぽけな布でも尊いよ。」
「針と糸と布が無いと駄目なの。」
でも、最近息子さんが針が落ちると危ないからと代わりに編み物棒を持ってきてくれたそう。
手元には編み途中のマフラーがありました。
息子がダンボール一杯に毛糸を送ってくれたと少し嬉しそうに話していました。
貧しさを妬むこともなく、育ててくれた親に感謝し、今を幸せと思える。
悔いのない人生ってこういうことかなと思います。
泰阜にきて色んな経験をしてきたけど人から学ぶことが多く、特におじいちゃんおばあちゃんと話してると、こんな老後を送りたい、豊かな心を持った人になりたいと思うことが何度もありました。
最後におばあちゃんがまた来てねと言ってくれて、でもその“また”は必ずあるとは限らないと思ってしまうのは、
村にきて何人もの訃報を聞き、こんなに亡くなる人が多いのかと思ったり、福祉の現場に少しだけど踏み入れて、訪問先の方が亡くなる経験もして、今までほとんど考えたことのなかった老後、介護、家族、死について考えるようになったから。
今しか聞けないお年寄りの話を自分だけのものにするのはもったいない。もっと広く、村の若い子たちにも知って欲しいと思っていて、特に戦時中のことを中心にまとめた冊子を作りたいなと目論んでおります。
(ここで宣言して自分にプレッシャーかける!)
あーー時間ない。
と言いつつ、今日は同期のところへ遊びに行ってきます(・ω・)
天龍村
ここ数日は寒さが和らいでいてほっとしております。
先日の最強寒波と北信の雪深さを経験したので、寒くてもこんなもんかなーと思うようになったし、温度のマイナス表示を見ても驚かなくなりました(=゚ω゚)
先週月曜日は朝起きたら少しだけ雪が積もっていて、どうやら降りたてだったようで歩くとふわふわ、景色もいい感じに綺麗で、毎回これくらいの量だったらいいのに~なんて思いました。
栃城の山々。
新雪で軽いから風が吹くと木に積もってる雪がふわーっと舞い上がって、なんだか桜の花吹雪を見てるみたいで思わずぼーっと。
翌日、お天道様の温かさがありがたい~
雪が積もると動物がいる確固たる証拠が浮き出る!
さて、木曜日は研修で隣の天龍村へ行ってきました。
内容は教育子育て関係ですが、天龍に行ってみたかったので同行。笑
午前中は村内を案内してもらい、久々に自分の足でよく歩きました👣
田舎の方がよく動くのかなと思ってたけど、実際来てみたら移動はほぼ車だから東京にいた頃の方がよっぽど歩いてたよなー天龍村は坂が多いので良い運動になりました◎
気になってた秘境駅にも!
電車はもちろん一時間に一本もない。
なのに、丁度タイミングよく飯田線が通過!!
線路の近くを歩いてるときにも遭遇して、この日だけでも二回見れるという奇跡!
天龍村は長野の最南端に位置し、温暖な気候から緑茶が特産物の一つになっていて、この中井侍地区も名産地。急斜面にへばりつくようにお茶畑が広がってる!
ここで撮影した映像が長野のふるさとCM大賞で最優秀賞に輝いたそう👏
機械が入れないため収穫は手摘みだから出荷量も多くなく、なかなか市場に出回らない幻のお茶!
飲ませてもらったら、いつも飲んでる緑茶より甘く飲みやすくて美味しかった♡さすが品評会上位を独占するクオリティ。
天龍川を一望。天気もよくてきもちいい~
ちなみにベテランおじいちゃんの摘むスピードを協力隊の人が再現してくれて、うそでしょと思ったけれど・・いつか収穫の季節に訪れてみてみたいものです。
午後は活動報告を聞き、夜は協力隊がやってるゲストハウス満月屋へ。
行ったらヤギが脱走したところでした。笑
まったりした雰囲気と美味しいご飯、薪風呂に癒され、他の村の協力隊やOBの話を色々聞けて良いひとときでした。
ぼけちゃってるけど、夕食に出た鹿肉の炭火焼きみたいなのがすごい美味しかったなー
天龍の協力隊新聞も読ませてもらいました。
内容盛り沢山ででも見やすく(しかもカラーで全戸に配布!)、活動報告だけでなく村の人に対して“〇〇譲って下さい”とか募集や投げかけが書いてあって、我が村と充実度が全然違う!とても参考になりました。
隣村だけど似ているようで似ていなくて、隣の芝は~的に見える部分もあったり、協力隊のまとまり感や村の盛り上げ方とか勉強になったし、色々と考えたくなりました。
こないだのセミナーの時にも聞いた、「協力隊がやりたいことが必ずしも地域の求めていることに結びつくわけではない。」って、難しいテーマですな。ふむ。
あ、ちなみに今回の研修のことが今日の南信州新聞の一面に掲載されてますので見れる方はご覧ください~
どんど焼きラスト!
先週末は久しぶりに土日とも時間があったので、放置してたカリンと干しイモ作りをしました。
カリンは風邪によく効くと聞いたので、蜂蜜漬けにするべく年末に頂いてきました。
村のあちこちでボトボト落ちていて見た目食べれそうなのにもったいないなぁとよく思っていたけど、処理が大変ということがよく分かった💦
皮は包丁で剥くのは無理だし実を切るのも硬くて、約10個切るのに相当時間がかかった・・今シーズン最強寒波とかで、ずっと台所に立っていたら足裏が冷えてきて、風邪予防に作ったのにそのせいで風邪ひくんじゃないかと思った⛄
半分に割るとこんな感じ。
種にも栄養があるから、お茶パックに入れて一緒に漬ける。
水ですすぐと少しねばっとしてて気持ちはよくなかったけど、きっといいエキスを出してくれるに違いない。
2ヵ月くらいで完成予定♪
今回ついに果実酒瓶を購入してしまった~
ベタな赤色と迷ったけど、ピンクを選択♡これでまた田舎暮らしの仲間入りできた気がする^^美味しく漬かるといいなぁ。
そんな最強寒波が来た14、15日は小正月でした。
お隣さんが小正月飾りを作ったと教えてくれたので、見に行かせてもらいました~
枝を削って垂れ下げてるのは稲穂を表す。
脇には十二月と書いた札を添える。
他にも餅花と呼ばれる小さな餅やカイコの繭玉を木の枝に刺して飾ったり、お墓参りに行ったり、色々風習があるよう。年末年始にかけての行事の話、本当におもしろい!
おじいちゃんは「今年は作るのがエラくて、去年よりこじんまりしてる。来年は作れないかも。」と話してました。
今月の協力隊新聞にも書いたけど、風習や伝統って素晴らしいものだけど(特に外から来た私たちからみるとすごく輝いて見える)それを続けていくことは大変なことで、少子高齢化が進む地域だとなおのこと。
ヨソモノが何をできるのか、どこまで出来るのか・・そんなことを考えられるようになっただけでも泰阜に来てよかったなと。
そして週明け、漆平野に行ったら霜柱を発見!
幼き頃に見たことある気がするけど、すごい久しぶり!
踏むとシャキシャキ音がしておもしろいんだな~
そして、泰阜で一番山深い栃城へ向かう途中、ものすごい光景が!
天然のつらら!!!しかも何箇所もできている!
湧水が寒すぎて凍ってしまった模様( ''ω'' )
以下、感動して撮りまくったつららコレクション↓
日が当たると透き通って余計キラキラして綺麗。
泰阜でもよっぽど山奥で標高が高いところじゃないと見れなそうだから、貴重なものを見れて嬉しくなりました^^
いやそれにしても、日陰のスーパー上り坂カーブの運転は本当に怖かった・・
まだまだ雪は残ってるし凍結してても見た目じゃ分からない時もあるから、毎日気が抜けないな。。
泰阜で一番高いところで暮らしてるおじいちゃん宅。水道も凍結してる!
やっぱり長野の雪はすごいと思っていたけれど、 こんなの全然甘いということが分かりました⛄
金曜日、まちむら地域・人づくり現地セミナー(長野地区)に参加するため長野市へ。
着いた時点で道路の脇に雪山が!すごい降ったんだなーくらいしか思ってなかったら、
翌日・大雪!!どうりで寝てるとき雷がすごいと思った⚡
もう 積雪のレベルが違う‼‼
なんで皆平気な顔して車運転してるの!雪かきしてるの!街が機能してるの!
でもおかげで初・善光寺にして、滅多に見れない?姿を見ることができました♡
仲見世通りもこの通り。みんな雪かきに勤しむ!
お数珠頂戴も待ってる人が少なかったから、いつもよりご利益多めかも♬
セミナーの内容も良かったし、初めてゲストハウスに泊まったり少しの時間だけでも色んな人と出会えて楽しかった♬
やっぱり外の空気に触れるのもたまには良いな。
それにしても、本当に長野の南の方でよかった~
泰阜に来た当初、ここらは雪少ないよと言われた意味がようやく分かった(゚ω゚)
そして今日は高町のどんど焼きでした。
稲伏戸、万場に続き3回目。でも準備から通して参加するのは初!
朝9時から組み立てスタート。
下から枝→古い竹→杉の葉っぱ付き枝→青い竹で組んでいく。
頂上にはだるまさんが5つも。
そして今年は周囲に色んな包装を。
謎の韓流イケメン笑
こんなどんど焼き他にないと思う!
習字も
乾杯して点火~
作るのに数時間かかったけど焼けるのはあっという間。
2回の経験をへて、竹が爆ぜるパンって音が心地よく聞こえるようになった^^
燠(おき)ができてきたら、やっぱりお餅を焼き始める🎶
私はポップコーン持参♡
今日もお腹いっぱい♡
これで行事は終わりかなー次のイベントは自分の送別会(´・ω・`)
おまけ
同期からふるさと通信と一緒にサシェ?香り袋が届きました♡ヒノキかな。癒される~
いつの間にかアロマ男子になったらしい。同期みんなそれぞれ1年の活動で大変身してるんだろうなぁ。3月に会うのがたのしみ♬
ちなみに、一緒に写ってるのは毎日のように頂くみかん達。
春は山菜、梅雨は梅、夏は野菜、秋はキノコ、柿、柚子、今はみかんみかんみかん時々りんご、干し柿、年明けからお餅フィーバー!秋以外は漬物の登場率高め。
常に冷凍庫パンパン。嬉しい悲鳴です♡
どんど焼き
8日は稲伏戸のどんど焼きでした。
2度寝して花火の音で目が覚め、着いた時には3分の一が焼け終わっていて、それでも大きな火で大迫力😲
何日か前から準備を始めて、秋に取り壊した(業者に任せずおじさんたちが自分たちで!)小屋の材木を重機で積み重ねて、高さ15メートルだったとか。
さすが村内一大きいと言われるだけある!
新年のあいさつをして、豚汁とお酒を飲みながら火を見守る。
どんど焼きとは、お正月飾りやだるま、書き初めを家々から持ち寄り、火にくべて焼き払うことで、お正月に降りてきた神様を煙とともに見送る意味があるそう。
火で焼いたお餅や団子を食べると一年健康でいられるとか、書初めが高く舞い上がると字が上手くなるとか言伝えもあり、
地域によって、とんど焼きとか左義長とか呼び方も違うみたいでおもしろい◎
竹がパンッと爆ぜる(はぜる)音には何回もびっくり!でもそれもまた味があって縁起よさそう~
火がおさまって来たところで、何処からともなくBBQの準備が始まる。笑
残り火でお餅だけでなく焼き鳥、野菜、マシュマロなど好きなものを焼く!私も蒲鉾を持参^^
炭で焼くとなんでも美味しい~
魚だって焼ける
そしていつの間にか撤収が始まり、残ったいつものおじさんメンバーで飲んでいたら空からひらひら~
「雪だ!」「いや灰でしょ。」と言ってたら、両方だった!
吹雪いてきたのでセンターへ避難し飲んでたら、どんどん積もってく!初めての雪見酒🍶
うちまでの上り坂。誰も通ってなくて真っ白~足跡つけるのがもったいない。
うちからの景色。映画のような銀世界ふたたび!
そして、翌朝。
県道を通る除雪車の音で目が覚めて、よし雪かきを!と思ったものの、雪だるま作りを思いつき、予定変更🌼
11月の時は平日だったから、今回は思う存分雪を楽しめた♪成人の日よありがとう
作りながら、そいえば去年は東京で少しだけ雪が降った日にどうしても雪だるま作りたくて、かき集めた雪でアパートの廊下に小さな雪だるまを作ったなぁと思い出しました。
その時はまだどこに派遣されるか知らなかったから、人生1年でぐるりと変わってしまうもんだなと(´ω`)
午後からは、万場のどんど焼きへ。
稲伏戸よりは小さいけど、それでも立派に組み上げられていて、頂上にはだるまさんが!
この爆ぜる音がまたいいわよね~とおばちゃんは話してました。
ちなみに一緒に写っているのは消防団の方!泰阜のはっぴ中々カッコいいのだ°˖✧
また序盤からお酒を飲み始め、お餅をここでは釣り上げ式で焼いて食べてました。
丸いアルミホイルに包まれてるのは里芋とリンゴ。
他の集落で突撃したにも関わらず仲間に入れてくれて、最後に「また来年もおいなんよ~」と言ってくれて、さらに終わった後2軒のお宅にお邪魔させてもらい・・皆さんの温かさが沁みました💕
御用始め。
お正月休みもあっという間に終わり、4日が御用始めでした。
3日には、光善寺と元善光寺に行きお宮参り。光善寺は雰囲気良くて、また春の桜の季節に行ってみたいなー
三重の塔は南信州唯一!
年末年始の食べすぎで胃を休めたくてお蕎麦屋さんを探していたら、道沿いに小さな看板を発見!
これが大当たり◎とっても素敵なお店でした~
ザ・女子が好きそうな古民家を改造したお店で、おいしい十割そばを食べることができます。
案の定Iターンの方がやっていて、ご夫婦ののんびりした手作りの雰囲気が素敵でした。
こっちきてから、Iターンかなと思うと勝手に親近感覚えてすぐ声かけたくなる(゚ω゚)
奥には本棚があって自由に読める。お茶しにいくのもよさそう。
お年賀ということで、そば団子をサービスしてもらいました♪らっきー
村の話ではなくなりましたが、飯島町のひねもすというお店おススメです♡
さて、4日から早速訪問先廻りをして、年末年始の過ごし方を聞いたり聞かれたり。
残りの任期であと何回廻れるかなーと思うと寂しくなります。
お正月の名残でお雑煮を出してくれて、お餅を1軒のお宅だけで3つも食べ、(そして夜は役場の新年会 *_*)
年越しに食べなかったお蕎麦も、こんな食べ方あったんだ!という形で出てきて、とっても美味しかった♡
お蕎麦を茹でてキュウリ、パプリカ、柚子をごま油と醤油、塩とあえる!
いつも訪問するとぱぱっとご馳走を用意してくれて、しかも自分のオリジナルレシピを生み出してしまう、すごい方!
そして木目込みや刺繍の風景画などたくさん作品がお家に飾ってあって、手芸もできる!
しかもただキットを作るだけでなくて、捨ててしまう見本の紙を使って~とかアイディアを出してさらに一工夫する発想力とか、モノを無駄にせず大事にするところとか、会う度にすごい素敵な方だなと思います。
昔はお正月には挨拶回りで家を方々廻っていたり、普段でも近所にお風呂を借りにいってお互いの家でお茶飲みしてたけれど、今はそういう行き来がなくなってしまったと話してました。
同じ集落に住んでいるのに「あれ会うの〇ヵ月ぶりだね」っていうのはおかしいと思い、仲間と相談して女性が集まる会を作ることに決めたそう。
きっと5、6人程度しか集まらないだろうと思っていたら14人も手を挙げてくれて、それから6年も続いていて、先生や村長を呼んでお話しを聞いたり、最近は元地域おこし協力隊が来て皮小物作りをしたと話していました。
そういう会がこの集落にはいくつかあって(男女混同のグループも)、私が訪問している他のお宅でも集まり会の話を聞いたり、旅行の写真を見せてもらったり、きっとお年寄りの生きがいの一つになってるのかなと思ってます。
毎週活動させてもらっているサロンでも、同じように“お茶飲み場”の役割を果たしてると言ってました。
話を聞かせてくれたおばあちゃんも、家にこもって一人でいるより他の人と話すだけでもお互い元気を貰えると言っていて、そういえば、元気な集落って〇〇の会が多いなと。
山に囲まれた過疎地だからこそ、助け合わないと生きていけない。
今は昔に比べれば何もかも便利になって、風潮が変わってくるのも仕方ないかもしれないけれど、根本にあるものは変わらなくて、「何か」あったときに守ってくれるはず。
そこが田舎の良さであり捉え方によっては煩わしいと感じる人もいて、価値観の問題だろうけれど、私は温かみを感じるし、人が人らしく生きるってそういう事なのかなと思います。
うん、やっぱりこまめに書けば記憶も鮮明で大事な部分をちゃんと残せるからいいな。笑
訪問先のお宅では、年末に届けられた稲伏戸のお正月飾りが玄関を彩ってました°˖✧
配った中に自分が作った おやす もあると思うと何とも嬉しくなる🌼
ちなみに後で聞いた話によると、おやすは神様の食べ物を入れるもので、お米などを入れて飾るのが正式だそう。
それから、1月14~16日は小正月(元旦は大正月)といって、3が日忙しかった奥さんが挨拶回りしたり親元に帰ることができることや、元旦に歯固めで食べる柿の種は財布に入れておくとお金が貯まるとか、16日は餓鬼の首といって仕事はしていけない日とか・・
昔ながらの風習の話を聞けば聞くほどおもしろい♪
それにしても、こんな立派な飾りをどんど焼きで燃やしてしまうと思うとちょっと切ない(T_T)
お年とり
明けましておめでとうございます🎍☀
皆さんお正月はいかがお過ごしですか??
私は初めて東京を、親元を離れて新年を迎えました。
30日から地区のお宅に呼んでもらい、餅つきのお手伝い♪
もち米を蒸して
臼(初めての石臼!)と杵を使ってぺったんぺったん。
おじいちゃんおばあちゃんはさすが!阿吽の呼吸で10分もかからずあっという間にお餅に仕上げていました😲
私も一瞬だけつかせてもらったけど、手作りの杵だからかなり重くてすぐ交代してもらった💦ちなみに、お餅をつく人と返す人は同じ履物でないといけないそう。草履なら草履、長靴なら長靴で合わせたり・・
お餅は片栗粉を広げた台にのせて、小さい丸餅を作っていく~
触るとふわふわで気持ちよくてこの作業が一番楽しかったなぁ。
このミニ丸餅たちはしばらく置いて固まってきたら2枚重ね、鏡餅のような形にして神棚などにお供えしていました。
お供え用が出来上がったら残りのお餅は伸ばして板餅にしたり、
あんこと黄な粉ですぐ食べる!
つきたてはほんとーっに柔らかくて美味しかった♡♡
やっぱり買ったものや機械でついたものと全然違う!
こんにゃく作りもしていました
こっちにきて手作りこんにゃくを食べてから、買ったものか作ったものか食べて分かるようになったぞ☝
泰阜のお正月飾りは、門松よりも松飾りが主流のようです。
稲刈りが終わり11月に入ると、稲伏戸地区ではこのお正月飾りを作るためわら細工が始まります。
できたものは村内の独居老人に配るのですが、なんとその数120個!
毎週金・土曜日と祝日前の18時半~できる人が来て2時間作業をして、その後はもちろん飲み会🍻
藁を選る(すぐる)人、選別する人、重さを測る人、藁をなう人、幣束を作る人など、分担して部品を作り、最後に組み立てて一つの飾りが出来上がる!
私も「おやす」の編み方を教わったけれど、次の週には忘れてしまってまた教えてもらうの繰り返しで、なかなかマスターできず💦
藁はもちろん稲伏戸の田んぼからで、真っ赤な南天は隣の金野の方から。縛る水引は飯田の特産品。
売っている正月飾りのように針金やプラスチックは一切使わず、天然資源の燃えるもの100%!(1月のどんど焼きで焼くときも安心)
出来上がった飾りは私も訪問先のおじいちゃんおばあちゃんへ届け、とっても喜んでくれて嬉しかった~
こんな立派な正月飾り、町で買ったらいくらするんだろうと話してました。
稲伏戸の皆さんの心のこもった作品♡プライスレス✴
ちなみに我が家にも一つ頂いたので、玄関先に飾っております^^
さていよいよ31日。
泰阜では「お年とり」といって、大晦日に一年の無事を感謝し、数え年で1つ年を取ることを祝って、普段とは違う豪華なご馳走を食べる風習があるのです!
そして「年とり魚」として、食事のメインにお魚が出ます。
立派なブリを頂いてめちゃ美味しかった( ´ω`)♡家庭によってサケだったり鯉だったり色々違うみたい。こないだニュースで年とり魚のアンケートやってたから、長野独特の文化なのかな?
魚以外に、豆(今回は大豆の入ったご飯)、汁物(具が7種類入って、煮干しオンリーの出汁で飲みやすい♡)、お寿司やオードブルetcとお酒🍶
東京だと我が家では大晦日の昼に年越しそばで夜にすき焼きして、元旦の日におせち料理やお雑煮を食べていたから、大晦日の方が豪華なもの食べるって何だか不思議~面白いなぁ。
お腹いっぱい食べて、紅白見ながらうとうとして、11時半前に地区のお宮へ。
大晦日の深夜零時をまたがって神社にお参りをするから、ゆく年くる年で「2年参り」というそうです。
行ったらお宮番が火を焚いてくれていて、徐々に地区の皆さんが集まってきました。
お酒が振る舞われ、豚汁やミカンを食べて過ごしていたらいつの間にか12時に。
あちこちから花火が打ち上げる音が聞こえました🎇
お宅に泊めてもらって、元旦。
食事の準備を済ませてから、新しい水でお茶を沸かして飲んでから食事。
大晦日よりは質素と聞いていたけれど、全然そんなことはなく、
お雑煮(ハマグリのだしがきいてる♡ついたお餅入り)、黒豆と栗(マメ=健康 にくりくり♬)ミカン、数の子、貝ヒモ、紅白なます、伊達巻などのおせち料理に和菓子にお屠蘇、と豪華ラインナップ°˖✧
そして、午後は高町地区の新年会。
ここでも、各家庭の手作りお重が並んで持ち寄り100%のご馳走!すごい!
そして、いよいよ演奏会の本番✴
10月から練習や準備を重ねて、ついにこの時が・・!
緊張したしミスったけど、なんとか無事終わってよかった~
ほぼ毎週お宅に呼んでもらって夕食をご馳走してくれて、さらに年越しのことも気にかけて声かけてくれて、本当に感謝感謝(T_T)
お腹いっぱい胸いっぱいで、今までよりさらに高町の皆さんの温かさがしみる年末年始を過ごすことができました。
他の方も年末どうするの?と聞いてくれたり、“心配したけど31日に家の電気がついてなかったから大丈夫だと思ったんだ~”と言ってた方もいて、おかげで年越しをぼっちで迎えることなく楽しく過ごすことができました♪
高町の新年会には初めて会う若い子達もたくさん来ていて、いつもの何倍も賑やかで、やっぱりお盆とお正月だけは家族が集まる行事で、そんな大切な場に協力隊っていう縁だけで自分も一緒にいることがなんだか不思議で、本当にかけがえのない体験をさせてもらってるなと思いました。
思えば、何の血縁関係もコネもない単身の自分が緑のふるさと協力隊っていう肩書だけでこの村にやってきて住んでこれたことが奇跡で、地域の方の厚意がなければ今までもこれからも暮らしていくことはきっと不可能だろうなと。
残り3ヵ月はもっと感謝の気持ちをもって、それを何かの形で村の人達に返せたらいいなと思ってます。
色々と始めないといけないこともたくさんあって、これまで以上にあっという間に過ぎてしまうんだろうけど、健康第一で!信州の寒さに負けない(`・ω・´)
2017年もよろしくお願いします🌼
12月まとめ。
今年のことは今年のうちに💨最近の色々です~
12月に入ってから南アルプスの頭が真っ白で綺麗。
村の中からは見えないけど、少し外に出ると白い山が見えてきて、あぁ長野に住んでるんだなと感じます。
【漬け物】
畑作業がひと段落して、今は冬野菜を使った漬物作りのシーズンのようです。
先日は大根を漬ける手伝いをしました。
2週間くらい乾かして、ふにゃっとしてきた大根の重さを測る。昔の計測器、初めて見た!
樽の中に米ぬかと大根を交互に入れて行って、重しをのせる。水が上がってきたら重しを軽めにする。
高町の忘年会にて。手作りのお漬物や煮物がずらーり
家庭によって味付けは違う、でも全部おいしい♡
【炭焼き】
ずっと興味のあった炭焼きをお手伝い!
昔は夏に百姓、冬に炭焼きの仕事をして収入を得ていて、品評会もあったほど盛んに取引されていたそう。木炭は焚き木や火鉢で使っていたけれど、今はコタツのみ。
上の入り口から木を一本ずつ積んでいく。
炭に向いているのは、オオナラ・コナラ・樫の木で、それ以外のサクラなどは雑木と呼んでいるらしい。
木をいっぱいに詰めたら蓋をかぶせて上に赤土を被せる。煙が漏れないようにまんべんなく。煙突をセットして準備完了。
下の焚口から焚き木を入れて着火!
前のピザ窯の時もそうだったけど、最初に火をつけるのが難しいんだよなー。
ちなみに、炭竃は昨年の協力隊と支援員の子達が作ったもの。
今回は、10:30頃着火→16:30頃まで木を少しずつくべて火を絶やさないようにする→19:00頃まで煙突と入り口を少しずつ調整して→一晩おくと朝まで燃え続ける。→煙が細くなってきたら焚口と煙突を砂で塞く。鎮火し温度が下がる。→1~2晩置けば木炭を取り出すことができる!
最初に木を規定の長さに切らないと窯に入らなかったり、火を絶やさないように見守ったり、煙の状態を見て微調整が必要だったり・・炭焼きってワイルドなイメージだったけど、じっくり時間をかけて丁寧な仕事なんだなと。。
4月に泰阜に来たときに初めて炭コタツを知って、電気とは全然違うじんわりした温かさが気持ちよくて、焼き肉も炭火焼きは格別だし、炭ってすごいなーと思っていたけれど、やっぱり時間と手間がかかっている貴重品なんだな。
みごとな作品!
南天
ほんとに綺麗で何回でも写真を撮りたくなる^^
【大峰山】
そういえば登ったことなかったので近くを通ったついでに行ってみました。
大したことないよ~て聞いていたのでハイキング程度かと思って行ったら、結構な山道ではないか(=゚ω゚)
カメラオンリーの軽装で行ったから、一瞬もし遭難したら、、と考えたけど無事到着!
素晴らしい絶景~天気の良い日でよかった♬
でも遭難やクマさんが怖いので、5分休んですぐ下山しました。笑
【金野クリスマス会】
12月25日は金野の子ども育成会のクリスマス会に参加しました♪
子ども達はケーキを作ったり、絵本の読み聞かせやゲームをしたり、約69名?が参加してとっても賑やかかった!
個人的には久しぶりに鬼ごっことかして体力が落ちていることを再認識💦
やっぱり地域に子どもがいるかいないかって雰囲気が全然違っていて、子どもの存在感ってすごい。子どもは宝っていう言葉の重みがなんとなく分かってきました。
【猿の・・】
頭蓋骨!!!を焼いたやつ!
ついにお目見え( ''ω'' )
女性系の病気に効くとか、男にも効くとか、とにかく粉末にして薬になるらしい。
勧められてぽりっと食べてみたら、漢方のような何とも言えない味がしました。
きっと人生に一度の超絶体験👆
とある日。空が走ってる~
12月も目まぐるしく過ぎてあっという間でした。
今年ももうおわり!大がかりな掃除はしないけど、先日ついに家中の障子貼りが完了!
秋にやり途中で放置していて、ようやく14枚全部が綺麗になりました!
歴代の協力隊がつぎはぎしてきたと思われる穴だらけ障子が一新☆部屋の中もより明るく日が差してきて、気持ちよく新年を迎えられそうです^^
さて昨日は餅つきをして、いよいよ初めての泰阜での年越し!お年とり♬たのしみ~~
色んな人に年越しはどうするの?と気にかけて下さりありがたい><
皆さんよいお年をお迎えください♡