御用始め。
お正月休みもあっという間に終わり、4日が御用始めでした。
3日には、光善寺と元善光寺に行きお宮参り。光善寺は雰囲気良くて、また春の桜の季節に行ってみたいなー
三重の塔は南信州唯一!
年末年始の食べすぎで胃を休めたくてお蕎麦屋さんを探していたら、道沿いに小さな看板を発見!
これが大当たり◎とっても素敵なお店でした~
ザ・女子が好きそうな古民家を改造したお店で、おいしい十割そばを食べることができます。
案の定Iターンの方がやっていて、ご夫婦ののんびりした手作りの雰囲気が素敵でした。
こっちきてから、Iターンかなと思うと勝手に親近感覚えてすぐ声かけたくなる(゚ω゚)
奥には本棚があって自由に読める。お茶しにいくのもよさそう。
お年賀ということで、そば団子をサービスしてもらいました♪らっきー
村の話ではなくなりましたが、飯島町のひねもすというお店おススメです♡
さて、4日から早速訪問先廻りをして、年末年始の過ごし方を聞いたり聞かれたり。
残りの任期であと何回廻れるかなーと思うと寂しくなります。
お正月の名残でお雑煮を出してくれて、お餅を1軒のお宅だけで3つも食べ、(そして夜は役場の新年会 *_*)
年越しに食べなかったお蕎麦も、こんな食べ方あったんだ!という形で出てきて、とっても美味しかった♡
お蕎麦を茹でてキュウリ、パプリカ、柚子をごま油と醤油、塩とあえる!
いつも訪問するとぱぱっとご馳走を用意してくれて、しかも自分のオリジナルレシピを生み出してしまう、すごい方!
そして木目込みや刺繍の風景画などたくさん作品がお家に飾ってあって、手芸もできる!
しかもただキットを作るだけでなくて、捨ててしまう見本の紙を使って~とかアイディアを出してさらに一工夫する発想力とか、モノを無駄にせず大事にするところとか、会う度にすごい素敵な方だなと思います。
昔はお正月には挨拶回りで家を方々廻っていたり、普段でも近所にお風呂を借りにいってお互いの家でお茶飲みしてたけれど、今はそういう行き来がなくなってしまったと話してました。
同じ集落に住んでいるのに「あれ会うの〇ヵ月ぶりだね」っていうのはおかしいと思い、仲間と相談して女性が集まる会を作ることに決めたそう。
きっと5、6人程度しか集まらないだろうと思っていたら14人も手を挙げてくれて、それから6年も続いていて、先生や村長を呼んでお話しを聞いたり、最近は元地域おこし協力隊が来て皮小物作りをしたと話していました。
そういう会がこの集落にはいくつかあって(男女混同のグループも)、私が訪問している他のお宅でも集まり会の話を聞いたり、旅行の写真を見せてもらったり、きっとお年寄りの生きがいの一つになってるのかなと思ってます。
毎週活動させてもらっているサロンでも、同じように“お茶飲み場”の役割を果たしてると言ってました。
話を聞かせてくれたおばあちゃんも、家にこもって一人でいるより他の人と話すだけでもお互い元気を貰えると言っていて、そういえば、元気な集落って〇〇の会が多いなと。
山に囲まれた過疎地だからこそ、助け合わないと生きていけない。
今は昔に比べれば何もかも便利になって、風潮が変わってくるのも仕方ないかもしれないけれど、根本にあるものは変わらなくて、「何か」あったときに守ってくれるはず。
そこが田舎の良さであり捉え方によっては煩わしいと感じる人もいて、価値観の問題だろうけれど、私は温かみを感じるし、人が人らしく生きるってそういう事なのかなと思います。
うん、やっぱりこまめに書けば記憶も鮮明で大事な部分をちゃんと残せるからいいな。笑
訪問先のお宅では、年末に届けられた稲伏戸のお正月飾りが玄関を彩ってました°˖✧
配った中に自分が作った おやす もあると思うと何とも嬉しくなる🌼
ちなみに後で聞いた話によると、おやすは神様の食べ物を入れるもので、お米などを入れて飾るのが正式だそう。
それから、1月14~16日は小正月(元旦は大正月)といって、3が日忙しかった奥さんが挨拶回りしたり親元に帰ることができることや、元旦に歯固めで食べる柿の種は財布に入れておくとお金が貯まるとか、16日は餓鬼の首といって仕事はしていけない日とか・・
昔ながらの風習の話を聞けば聞くほどおもしろい♪
それにしても、こんな立派な飾りをどんど焼きで燃やしてしまうと思うとちょっと切ない(T_T)
お年とり
明けましておめでとうございます🎍☀
皆さんお正月はいかがお過ごしですか??
私は初めて東京を、親元を離れて新年を迎えました。
30日から地区のお宅に呼んでもらい、餅つきのお手伝い♪
もち米を蒸して
臼(初めての石臼!)と杵を使ってぺったんぺったん。
おじいちゃんおばあちゃんはさすが!阿吽の呼吸で10分もかからずあっという間にお餅に仕上げていました😲
私も一瞬だけつかせてもらったけど、手作りの杵だからかなり重くてすぐ交代してもらった💦ちなみに、お餅をつく人と返す人は同じ履物でないといけないそう。草履なら草履、長靴なら長靴で合わせたり・・
お餅は片栗粉を広げた台にのせて、小さい丸餅を作っていく~
触るとふわふわで気持ちよくてこの作業が一番楽しかったなぁ。
このミニ丸餅たちはしばらく置いて固まってきたら2枚重ね、鏡餅のような形にして神棚などにお供えしていました。
お供え用が出来上がったら残りのお餅は伸ばして板餅にしたり、
あんこと黄な粉ですぐ食べる!
つきたてはほんとーっに柔らかくて美味しかった♡♡
やっぱり買ったものや機械でついたものと全然違う!
こんにゃく作りもしていました
こっちにきて手作りこんにゃくを食べてから、買ったものか作ったものか食べて分かるようになったぞ☝
泰阜のお正月飾りは、門松よりも松飾りが主流のようです。
稲刈りが終わり11月に入ると、稲伏戸地区ではこのお正月飾りを作るためわら細工が始まります。
できたものは村内の独居老人に配るのですが、なんとその数120個!
毎週金・土曜日と祝日前の18時半~できる人が来て2時間作業をして、その後はもちろん飲み会🍻
藁を選る(すぐる)人、選別する人、重さを測る人、藁をなう人、幣束を作る人など、分担して部品を作り、最後に組み立てて一つの飾りが出来上がる!
私も「おやす」の編み方を教わったけれど、次の週には忘れてしまってまた教えてもらうの繰り返しで、なかなかマスターできず💦
藁はもちろん稲伏戸の田んぼからで、真っ赤な南天は隣の金野の方から。縛る水引は飯田の特産品。
売っている正月飾りのように針金やプラスチックは一切使わず、天然資源の燃えるもの100%!(1月のどんど焼きで焼くときも安心)
出来上がった飾りは私も訪問先のおじいちゃんおばあちゃんへ届け、とっても喜んでくれて嬉しかった~
こんな立派な正月飾り、町で買ったらいくらするんだろうと話してました。
稲伏戸の皆さんの心のこもった作品♡プライスレス✴
ちなみに我が家にも一つ頂いたので、玄関先に飾っております^^
さていよいよ31日。
泰阜では「お年とり」といって、大晦日に一年の無事を感謝し、数え年で1つ年を取ることを祝って、普段とは違う豪華なご馳走を食べる風習があるのです!
そして「年とり魚」として、食事のメインにお魚が出ます。
立派なブリを頂いてめちゃ美味しかった( ´ω`)♡家庭によってサケだったり鯉だったり色々違うみたい。こないだニュースで年とり魚のアンケートやってたから、長野独特の文化なのかな?
魚以外に、豆(今回は大豆の入ったご飯)、汁物(具が7種類入って、煮干しオンリーの出汁で飲みやすい♡)、お寿司やオードブルetcとお酒🍶
東京だと我が家では大晦日の昼に年越しそばで夜にすき焼きして、元旦の日におせち料理やお雑煮を食べていたから、大晦日の方が豪華なもの食べるって何だか不思議~面白いなぁ。
お腹いっぱい食べて、紅白見ながらうとうとして、11時半前に地区のお宮へ。
大晦日の深夜零時をまたがって神社にお参りをするから、ゆく年くる年で「2年参り」というそうです。
行ったらお宮番が火を焚いてくれていて、徐々に地区の皆さんが集まってきました。
お酒が振る舞われ、豚汁やミカンを食べて過ごしていたらいつの間にか12時に。
あちこちから花火が打ち上げる音が聞こえました🎇
お宅に泊めてもらって、元旦。
食事の準備を済ませてから、新しい水でお茶を沸かして飲んでから食事。
大晦日よりは質素と聞いていたけれど、全然そんなことはなく、
お雑煮(ハマグリのだしがきいてる♡ついたお餅入り)、黒豆と栗(マメ=健康 にくりくり♬)ミカン、数の子、貝ヒモ、紅白なます、伊達巻などのおせち料理に和菓子にお屠蘇、と豪華ラインナップ°˖✧
そして、午後は高町地区の新年会。
ここでも、各家庭の手作りお重が並んで持ち寄り100%のご馳走!すごい!
そして、いよいよ演奏会の本番✴
10月から練習や準備を重ねて、ついにこの時が・・!
緊張したしミスったけど、なんとか無事終わってよかった~
ほぼ毎週お宅に呼んでもらって夕食をご馳走してくれて、さらに年越しのことも気にかけて声かけてくれて、本当に感謝感謝(T_T)
お腹いっぱい胸いっぱいで、今までよりさらに高町の皆さんの温かさがしみる年末年始を過ごすことができました。
他の方も年末どうするの?と聞いてくれたり、“心配したけど31日に家の電気がついてなかったから大丈夫だと思ったんだ~”と言ってた方もいて、おかげで年越しをぼっちで迎えることなく楽しく過ごすことができました♪
高町の新年会には初めて会う若い子達もたくさん来ていて、いつもの何倍も賑やかで、やっぱりお盆とお正月だけは家族が集まる行事で、そんな大切な場に協力隊っていう縁だけで自分も一緒にいることがなんだか不思議で、本当にかけがえのない体験をさせてもらってるなと思いました。
思えば、何の血縁関係もコネもない単身の自分が緑のふるさと協力隊っていう肩書だけでこの村にやってきて住んでこれたことが奇跡で、地域の方の厚意がなければ今までもこれからも暮らしていくことはきっと不可能だろうなと。
残り3ヵ月はもっと感謝の気持ちをもって、それを何かの形で村の人達に返せたらいいなと思ってます。
色々と始めないといけないこともたくさんあって、これまで以上にあっという間に過ぎてしまうんだろうけど、健康第一で!信州の寒さに負けない(`・ω・´)
2017年もよろしくお願いします🌼
12月まとめ。
今年のことは今年のうちに💨最近の色々です~
12月に入ってから南アルプスの頭が真っ白で綺麗。
村の中からは見えないけど、少し外に出ると白い山が見えてきて、あぁ長野に住んでるんだなと感じます。
【漬け物】
畑作業がひと段落して、今は冬野菜を使った漬物作りのシーズンのようです。
先日は大根を漬ける手伝いをしました。
2週間くらい乾かして、ふにゃっとしてきた大根の重さを測る。昔の計測器、初めて見た!
樽の中に米ぬかと大根を交互に入れて行って、重しをのせる。水が上がってきたら重しを軽めにする。
高町の忘年会にて。手作りのお漬物や煮物がずらーり
家庭によって味付けは違う、でも全部おいしい♡
【炭焼き】
ずっと興味のあった炭焼きをお手伝い!
昔は夏に百姓、冬に炭焼きの仕事をして収入を得ていて、品評会もあったほど盛んに取引されていたそう。木炭は焚き木や火鉢で使っていたけれど、今はコタツのみ。
上の入り口から木を一本ずつ積んでいく。
炭に向いているのは、オオナラ・コナラ・樫の木で、それ以外のサクラなどは雑木と呼んでいるらしい。
木をいっぱいに詰めたら蓋をかぶせて上に赤土を被せる。煙が漏れないようにまんべんなく。煙突をセットして準備完了。
下の焚口から焚き木を入れて着火!
前のピザ窯の時もそうだったけど、最初に火をつけるのが難しいんだよなー。
ちなみに、炭竃は昨年の協力隊と支援員の子達が作ったもの。
今回は、10:30頃着火→16:30頃まで木を少しずつくべて火を絶やさないようにする→19:00頃まで煙突と入り口を少しずつ調整して→一晩おくと朝まで燃え続ける。→煙が細くなってきたら焚口と煙突を砂で塞く。鎮火し温度が下がる。→1~2晩置けば木炭を取り出すことができる!
最初に木を規定の長さに切らないと窯に入らなかったり、火を絶やさないように見守ったり、煙の状態を見て微調整が必要だったり・・炭焼きってワイルドなイメージだったけど、じっくり時間をかけて丁寧な仕事なんだなと。。
4月に泰阜に来たときに初めて炭コタツを知って、電気とは全然違うじんわりした温かさが気持ちよくて、焼き肉も炭火焼きは格別だし、炭ってすごいなーと思っていたけれど、やっぱり時間と手間がかかっている貴重品なんだな。
みごとな作品!
南天
ほんとに綺麗で何回でも写真を撮りたくなる^^
【大峰山】
そういえば登ったことなかったので近くを通ったついでに行ってみました。
大したことないよ~て聞いていたのでハイキング程度かと思って行ったら、結構な山道ではないか(=゚ω゚)
カメラオンリーの軽装で行ったから、一瞬もし遭難したら、、と考えたけど無事到着!
素晴らしい絶景~天気の良い日でよかった♬
でも遭難やクマさんが怖いので、5分休んですぐ下山しました。笑
【金野クリスマス会】
12月25日は金野の子ども育成会のクリスマス会に参加しました♪
子ども達はケーキを作ったり、絵本の読み聞かせやゲームをしたり、約69名?が参加してとっても賑やかかった!
個人的には久しぶりに鬼ごっことかして体力が落ちていることを再認識💦
やっぱり地域に子どもがいるかいないかって雰囲気が全然違っていて、子どもの存在感ってすごい。子どもは宝っていう言葉の重みがなんとなく分かってきました。
【猿の・・】
頭蓋骨!!!を焼いたやつ!
ついにお目見え( ''ω'' )
女性系の病気に効くとか、男にも効くとか、とにかく粉末にして薬になるらしい。
勧められてぽりっと食べてみたら、漢方のような何とも言えない味がしました。
きっと人生に一度の超絶体験👆
とある日。空が走ってる~
12月も目まぐるしく過ぎてあっという間でした。
今年ももうおわり!大がかりな掃除はしないけど、先日ついに家中の障子貼りが完了!
秋にやり途中で放置していて、ようやく14枚全部が綺麗になりました!
歴代の協力隊がつぎはぎしてきたと思われる穴だらけ障子が一新☆部屋の中もより明るく日が差してきて、気持ちよく新年を迎えられそうです^^
さて昨日は餅つきをして、いよいよ初めての泰阜での年越し!お年とり♬たのしみ~~
色んな人に年越しはどうするの?と気にかけて下さりありがたい><
皆さんよいお年をお迎えください♡
冬至
なんだかバタバタしていて更新がかなり滞ってしまいました💦
初雪が降ってからの色々、【イベント編】です。
11月26日(土)
金野子ども会のリンゴ狩り
5月に摘果作業をしてからあっという間に半年がたち、立派な赤いリンゴに成長!
まさか雪の中でリンゴ狩りするとは思わなかったけど、子ども達も楽しそうに籠いっぱい収穫していました^^
焚火に当たりながら早速試食タイム♪
今年は気候で出来が良くないそうだけど、蜜が入っていて美味しかった~
男の子たちは丸ごと一個の早食い競争をしていた!🍏
12月3日(土)
源助かぶ菜 収穫とおは漬け体験
信州伝統野菜に認定されている源助かぶ菜。
愛知県の井上源助さんから伝わり昭和初期に上下伊那地方に普及したもので、長野県
に現存するかぶ・漬け菜類の中で、唯一育成から定着までの来歴が明らかになっている品種。そして原種は泰阜村にしか残っていないため、とっても貴重らしい😲
見た目は野沢菜に似ているけれど、葉っぱの先が紫色で葉が柔らかく甘いので食べやすいです。家庭によって味付けの仕方が違うけれど、一口食べるとついまた食べたくなってしまう美味しさです♡
今回は県外からも含めて40名近くのお客さんが参加してくれました。
圃場で通称・源助じいさんのレクチャーを受けながら3キロずつ収穫。
かぶ菜を水で手洗いする。たぶんこの工程が一番エラい。
包丁で切ってポリ袋に入れて調味料を揉みこんで~の漬ける作業。
キクイモ収穫祭に続いてのイベントスタッフのお仕事。
やっぱり色んなお客さんいて臨機応変さが求められるし、スタッフの人数が足りなくてどーにも上手く回らないと感じるところもあったけど、アットホームな雰囲気で皆さん和気あいあいと楽しんでいたみたいでよかった~
そういえば、来ていたお客さんの中でこのブログを読んでくれていると声を掛けて下さった方がいて、とっても嬉しかった^^
こういう地道な活動が一人にでも認められるとがんばれる👊
ちなみに今日は、源助かぶ菜を育てているお宅でたくさん収穫させてもらいました。
洗ってから藁で束ねて、はざかけみたいに干す!
人にあげる分を収穫するだけのつもりだったけれど、お茶飲みながら漬けものを食べていたら、自分でも漬けたくなってしまい、その場で樽や調味料を用意してくださり漬け方をもらいましたm(__)m
初のマイ漬物♡
家に重しがないから、こないだもらったお米をのせちゃお。
水分が出てきたら上の重しをどかして、徐々に味がしみてくるらしい。たのしみ~
12月4日(日)
高町 道路愛護
4、7月に続いて3度目の道路愛護。
落ち葉の掃除で約4時間。今までで一番の作業量だった!
何層にも重なってる枯れ葉だらけの道のり。。きっと一人じゃ途方に暮れるけれど、
いつもの高町コンビネーションで綺麗に片付きました。
ブロワー(風で落ち葉とかを吹き飛ばすマシン)を初めて使わせてもらったのだけど、威力が半端なくて面白かった🌀🌀
【活動編】
11月、村中の紅葉が綺麗と言っていたけれどそれはつまり木が多いということ。
つまり、葉が落ちてからの掃除が大変ということ。
各地区で道路愛護はやるけれど、人が少ない限界集落だと人手が足りなかったり、
広い道は村の重機が入ってくれても狭い道は自分で管理しなくてはならないので、一人暮らしのお年寄りにとっては大変。
毎週通ってる集落のお宅でほんの少しだけ掃除のお手伝いをしたけれど、想像以上に重労働でした。
ブロワーなんてなく、全て手作業。
掃いてもまた上から落ちてくる悲しさ~
これからの時期は雪かきもあるし、自然と共に暮らすエラさってこういうのもあるよなーと。
そして12月の1、2週目は南天出荷の最盛期でした。
東京にいた頃はあまり見かけなかったけど、どうやら中京の方ではお正月の飾りでよく使われるので需要があるらしい。南天→“難を転じる”で縁起物だそう。
特に村の南側は南天がいっぱい!
柿や柚子も豊作だったし、やっぱり今年は実が成り年なのかな。
青い空に真っ赤な南天が映える!
たまに白南天もある!
私も2軒のお宅で何日かお手伝い。
なぜか事前にJAの南天出荷の説明会に出席していて、色々と細かい規定がたくさんで、農業で食べていくのって大変だよなと。
それでも一箱5000円になる年もあるそうで、野にたくさん生えてるとおぉーーーと思う笑
手伝ったおじいちゃんは昨年まで長年ずっと奥さんと一緒に出荷をしていたけれど、この春突然亡くなってしまったため、「今年はどれくらいできるか分からん」と言っていて。
私は初めてで作業が遅くて下手で全然戦力にならないし、奥さんの代わりにはなれないけど、少しでも力になれていたらいいなぁ。
さて、役場の忘年会が終わり今日は大掃除をして、なんだかいよいよ年末が近づいている感がしてきました。
そういえば、本日21日は冬至。明日からちょっとずつ日が長くなるというから嬉しいな~
秋といえば③
29~30日はブロック研修でした。
今年の会場は同じ長野県の麻績村(おみむら)で、役場の担当者さんと一緒にお出掛け🚘
同じ長野だけど、やっぱり南アルプスと中央アルプスだと見た目も違っていて、麻績村は土地が平らだしインターも駅もコンビニもあって、ここは村じゃない町だ!と二人で勝手に言っておりました。笑
麻績とググったら面白そうなお店が出てきたので行ってみることに。
なんか色々とシュールで突っ込みたくなる雰囲気だったけど、ピザも餃子も皮がモチモチで美味しくて安くて、隠れた名店でした!また来よう。
会場に着くと同期に久しぶりに会えてちょっとウキウキしたけれど、はじめましての担当さんや地域の人たちもたくさん来ていて、事前や中間研修とはまた違う雰囲気でした。
自己紹介したり村長さんのお話しを聞いたりしてから、おやき作り体験。
初めてで特に生地を丸めるのが難しかったけど、できたてはホカホカで美味しかった♡ただ作るだけでなくて、包装してシール貼って詰めて~の売りに出す工程まで体験できて面白かった^^
夜は交流会して翌日はいつものグループワークしてあっという間におしまい(~_~)
せっかく片道〇時間かけて皆来てるのだから、もっと麻績のことを学んだり地域の人達と交流したかったなー
あそうそう、明日のずくだせテレビに今回お世話になった麻績村が特集されて、おやきと協力隊同期が出演するらしいので、SBCが映る方はぜひご覧ください♬
ブロックが終わって次は3月の総括研修か~なんて思いながら過去の写真を眺めていたら、ちょっと寂しくなってきました(´・ω・`)
そいえば、秋にあった色々を書いていなかったので、ここでまとめ✑
【クルミ】
9月のマイブームはクルミ拾いでした!
クルミと聞いて思い浮かべる茶色の実が緑色の果実の中にあるということ、泰阜に来て初めて知ったのです😲
おじいちゃんによれば、立春から210日(にひゃくとーか)経つとクルミを拾ってよい、つまり収穫時期になるそう。
村内にはいくつもクルミの木があって、9月から10月にかけて車で走ってると落ちてるクルミがパチンッ!と弾ける音がよく聞こえました。
そうやって割れたクルミを鳩が食べにくるから、路上によく歩いているのだけど、こちらの鳥って車が近づいてもなかなか逃げようとしないからひやひや💦
私たち人間がクルミのナッツを食べるまでには、なかなか手がかかるということも初めて知りました。
①木から落ちた緑色の実を拾ってきたら、しばらく放置。そうすると外側が腐ってくるので、乾いたら中の実を取り出す。
②茶色の実の周りに黒い繊維みたいな果肉がこびりついてるので、水でごしごし洗う。←これがエライ!こすり洗いしても汚れが全然とれなくて、あのザ・クルミの綺麗な茶色までならない。しかも実の頭が尖ってて、最初素手やってたせいで地味に手を負傷する。
③洗ったら天日で干す。十分乾かさないと後でカビてくるらしい。←9月は梅雨みたいな天気が続いてたから、全然乾かなかったー
④いよいよハンマーで割ってナッツを取り出す!と思いきや、実が硬くて全然割れないーーー私が拾った鬼ぐるみは特に硬いらしく、叩けど叩けどヒビも入らない。
なので、フライパンやオーブンで加熱して少し隙間が空いたところに包丁を入れてパカッと割る!
これでようやくナッツ登場°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
とても香り高くて、炒るともっと香ばしくなる!
けど、大変な割に一つの実からとれるのは少量なので余計美味しく思えます。
クルミ第一号はパウンドケーキに入れて、いつもお世話になっている高町の皆さんへプレゼント♪今回は少ししか作れなくて一軒一個になってしまったから、今度は一人一個を目指そ。
こんなに手がかかると思うと、五平餅も高級品に思えてくる( ''ω'' )
【きのこ】
夏が過ぎて秋に入ると、村の人は蜂とキノコ狩りの話題でいっぱいに!
南信州は虫を食べる文化があって、特に蜂の子は美味しいらしく、蜂の巣をとるのは争奪戦。巣のありかを見つけるために飛んでる蜂に紐をつけるとか発見した巣は横取りされないようにマークをつけておくとか・・今まで聞いたことのない世界でした(*_*)
本当にここの人たちは自然に根差して恵みをいただいて生きてるなー
人生初のキノコ狩りは2回も連れて行ってもらいました♪
泰阜では「キノコとれた?」というと、キノコ=松茸のことを指すよう。
松茸は松の木の近くにどこでも生えるものではなくて、“シロ”と呼ばれる場所に出てくるから、山の所有者とか山をよく知ってる人でないと簡単に見つけられないし、他の人にとられないようにシロの場所は内緒にしておくらしい。
それなのに、出会って1年も経たない自分を一緒に連れて行ってくれました(T_T)
滑りそうな山道もおじいちゃんはしっかりとした足取りで降りていく!さすが山の男!93歳でも現役。
今年は夏に雨が不足したり秋に雨が降りすぎたりで不作の年だったみたいだけど、ちゃんと発見!
松茸って箱に入ってるのしか見たことなくて、土から生えているのを初めてみた!
初めてで超巨大なやーつを発見!
戻ってきてすぐにホットプレートで焼いて食べる。なんて贅沢♡とっても香り高くて、おいしかったぁ!
香り松茸味しめじっていうけど、本当においしかったーーー
泰阜に来て色々美味しいもの食べさせてもらってるけど、ずっと美味しいを連呼していた。
また別の日にも山へ連れて行ってもらい、ズッコンボウとか松茸以外の色々なキノコ達も目で見て狩りを楽しみました🎶
なんだか、松茸の高級さ云々よりも探して見つけるのが楽しくてキノコ狩りしてるっていう人の気持ち、わかった気がする^^
高町の日帰り旅行では阿智村の昼神温泉に行って、温泉入って松茸のすき焼き、ご飯、天ぷら、土瓶蒸しなどなどフルコースを食べさせてもらい、もう人生分の松茸を食べ尽くした感じ♡
地区の皆さんが積み立てたお金で行かせてもらって本当に感謝でした(T_T)
【干し柿】
秋の果物といえば、なんといっても柿!
今年は柿の生り年らしく、たくさん実がなってるのを村中で見かけました。
10月の稲刈りが終わり11月に入ると、軒下に柿のカーテンをぶら下げている家がちらほら。
おじいちゃんもお手伝い。干すために枝をTの字に残して切っているところ。
あっちにも
こっちにも
猫もみてる!
まさに秋の風物詩ですなぁ。
そしてこの地域の柿はあの有名な市田柿になるそうで、今は少なくなったものの泰阜でも3軒のお宅で出荷をしています。
そのうちの一軒が我が高町のお宅で、柿を干すところを見学させてもらいました。
木から柿をとってきて皮を剥いて紐にぶら下げて、変色しないよう硫黄燻蒸して、
カビないように扇風機で乾かして、揉んで粉を出して、、、となかなか手間暇がかかる。
でもお日様に当てただけで渋かった柿が甘くなるなんて、昔の人はよく気が付いたなと感心するばかり。本当に砂糖とか使ってない自然の甘味で、一粒だけで幸せな気持ちになります♡
柿の種類も色々教えてくれて、
左の平たくて大きめのは次郎柿、右の先が尖っているのは蜂屋柿(黒くグルグルしてるほどゴマがあって甘いらしい)
これは筆柿とかトンボ柿とか、珍宝柿とか色々呼び方はあるみたい。
ちなみに左はザクロ。試行錯誤してジュースにしたらめちゃ美味しかった!
「柿が赤くなれば医者が青くなる」というくらいだから、きっと栄養満点なんだろうな。おばあちゃんによれば、剥いた柿の皮を戦争時分には漬物にしたりおやつで食べてたそうで、お餅に入れって柿皮餅も作っていたそう。
一時期は二日に一度くらい柿orみかんをもらうので食べるのが追い付かなくて飽きてきたので、お菓子を作ったりもしました♪
これはリンゴと一緒に作ったプリンみたいなやつ。
キノコや柿の他にも秋は梨、ブドウ、栗、サツマイモなどなど美味しいものがたくさん。食欲の秋が満喫できました^^
【ゆず】
泰阜の特産品の一つである柚子は11月に入るころからとり始め。
夏に小さくて緑色だったのに、いつの間にか黄色くて立派な実がたくさんなっておる!
ゆずとりに行くんです~って言うと、えッみたいな顔する人が多くてなんで?と思っていたのだけど、始めてすぐ理由が分かった。
バラが す ご い
バラ=方言でトゲのこと。
枝のあらゆる所に蔓延っていて何回刺さったことか。成長しすぎて枝と間違えるくらい長くて太いのもあった💦
挙句の果てには、木の下を歩いてたら枝を踏みバラが長靴を突き抜けて足裏に刺さるっていう(*_*)ひぇぇ
でも枝を切るたびに爽やかな香りがしてきて、高枝バサミで高いところの柚子を切るのも慣れると楽しくて、元々好きじゃなかったけど前より愛着を感じるように。
柚子もまた生り年のようで、もう3、4回はとるお手伝いをしました。
地域の方から頂いたレシピを参考にゆべし作りに挑戦♪
第一弾はもうすぐ完成する予定。おいしくなーれ
【おはぎ】
お彼岸が過ぎてしまったとある日におばあちゃん家に行ったら、おはぎ作りを教えてくれました。
山椒の棒でご飯(もち米7:うるち米3)をつぶして、塩を一振り。←これが味良くする秘訣☆丸めて外側にあんこやきなこをつけて完成~戦争時分にはもち米に里芋をすりつぶして混ぜてたそう。
一人より二人で作って食べると美味しいねって言ってくれて、こちらまで嬉しくなりました^^ ありがとうおばあちゃん🌼
初雪
今日の泰阜
初めての雪景色です!
昨日から降るらしいと周りがざわついていたものの、信じられず。
でも朝外を見てみたら、外が見事にまっしろ( ''ω'' )
まさか11月に雪デビューするとは!
私の住む高町はだいたい10センチ近く降っていて、こんなに積もってるの見たことないからちょっとワクワクし、
役場からスタッドレスが届くまで 雪だるまつくろー!と思ったけど、明日の凍結が怖いから雪かきを。←大人の選択
冬になると体動かさなくなって余計太るなぁと思っていたけど、雪かきという最高のダイエット法があることに気づきました。
タイヤ交換もして午前中でぐったり💦
これが毎週とか何日も続くと嫌になってくるんだろうなぁ。
今日ようやく長野に住んでる実感が湧きました⛄
雪かいても空から降ってくるし、雪道の運転は神経使うし・・
それでも、東京みたいに排気ガスで黒くなってない、本当に真っ白な雪景色でちょこっと感動。
せっかくの初雪なので、午後は村をぐるっと廻ってみました。
やっぱり地域の方が言う通り、北より南の方が雪の量が少なくて雪じゃなくて雨になってるから溶けるのも早いようでした。同じ村内なのにこんなにも違うとは!
明日はきっと凍結するから、運転を気を付けねば。
さて、ブログを次回更新するときは紅葉の話を、と思っていたのに一気に秋から冬になってしまった(*_*)
11月に入ってから葉っぱが色づき始めて、もう本当に綺麗でした。
村の人曰く今年は気候のせいか色づきがいまいち、らしいけど、今まで紅葉見るためにわざわざ遠出していた私にとっては村中どこもかしこも見どころで、運転しながらふぁぁーー見とれておりました。
村で一番高いところに住んでるおじいちゃん家から見える山々の様子。
11月1週目
2週目
3週目
4週目
梨久保
平島田
栃城
田本
旧学校美術館
なんで紅葉見てると心穏やかになるんだろ。
泰阜に来てよかったと改めて思いました。
なんだか 先週まで、というか昨日まで紅葉を見てたのに、秋が遠い昔のように感じる(=゚ω゚)
ライン下りと餅つき会
先週の12日は天龍ライン下りの紅葉撮影会に参加しました。
ずっと乗ってみたかったライン下り!
天竜峡駅から乗船して、いくつか橋の下をくぐったり、飯田線がくるのを待ってみたり、風景も川の流れも所々で変わっていって面白かった♬
途中には売店も!
そして、雲ひとつない青空をバックに、紅葉がとーっても綺麗だった!!!
水面に映ってる!
お昼は岸に上陸してお弁当タイム。
撮影のために何度もやってくれた網投げ
撮影会のため特別に唐笠港より下にも行くことができて、上流よりもさらに色づいた景色をみることができました。
あーこんなに楽しいならもっと早く乗っておけばよかった。
春の桜とか藤とか、他の季節にも乗りたい~
冬は雪景色が綺麗だろうけど寒いだろうな。
船下りの後は近くの豊丘村?の銀杏並木を見に行きました~
泰阜の近隣の村もそれぞれ特徴があって、ステキな場所がいっぱい。
もっとこの下伊那を南信州を巡ってみたいなぁ。
自然が豊かな分苦労もあることはこれまでで分かってきてはいるけど、それでもやっぱり大自然に包まれると心癒される。人本来の感覚が戻ってくるかんじ。
最近、人が人らしく生きるとは?をぼんやり考えるときがあります。
先日飲み会のとき、一見ベロベロに酔っ払ってるおじさんが、
「生きていく場所は自分で決めるもの」
と言っていて、初対面なのになんだか今の私に向けて核心をついたことを言われた様な気がしました。やっぱり苦労してきた人はそれだけ言葉の重みが違う。
話変わって、翌日の13日は餅つきをしました♬
よもぎ餅&栃餅の2種類!
泰阜で栃の木はあまり無いし栃の実のアク抜きはかなり手がかかる!
おじいちゃんが教えてくれた方法は以下の通り。(ざっとメモしたから間違っているかもしれないけーど)
①木から落ちた栃の実を拾って一晩水につけ、一か月天日干しする。
②水に実を入れ手が入るくらいに温め、冷めたら捨ててまたお湯につけて~を1日繰り返す。
③翌日金づちでたたいて皮をむく。
④お湯を沸かして栃1升:灰1の割合で入れて一晩おく。
⑤川の流れが激しくない場所に淵をこさえ、実をザルに入れて10日ほど置いておく。
⑥熱湯に実1:灰1の割合で入れて一晩おく。
⑦翌朝洗って、噛むか粥を作って味見。苦ければお湯で2~3時間おく。
栃餅を作るには、蒸かし桶に栃の実を入れ火にかけ息が吹いたらもち米を入れてさらに蒸かす→餅つき
ものすごく手がかかるからきっと貴重品(*_*)
ついたお餅は、プロのおじいちゃんが慣れた手つきで広げ切り餅を作っていきました。
毎週通っている集落の方にも何軒かデリバリーして喜んでくれた~
それにしても、餅つくのがあんなに重労働だとは。つくのも返しもやって筋肉痛・・
でも、合間におでんや焼き芋食べたりお話しして楽しかったな~
なんだか餅つきしたら早くも年末の気分٩( ''ω'' )و